今回紹介する記事は、ホラー映画『クワイエット・プレイス』です。
この作品には、”音を立てたら即死” というキャッチコピーが込められています。
サイコスリラー系とモンスターパニック系を合わせたようなテイストになっており、ホラー映画を探している方には是非おススメの映画になってます。
この記事では『クワイエット・プレイス』のあらすじを起承転結に沿って紹介していきます。
※ネタバレを含みますのでご注意下さい。
・製作やキャストの紹介
・『起』目に見えない ”何か”
・『承』全世界の生存者
・『転』侵入
・『結』”音” には ”音”
こちらに沿って独自の感想を織り交ぜながら、ストーリーを解説していきます。
映画『クワイエット・プレイス』”音”を立てたら即死、起承転結まとめ

出典:https://cinema520.com/
製作やキャストについて
2018年にアメリカで公開されたホラー映画になります。
”音”に反応して人を殺害するエイリアンによってほとんどの人類が滅亡してしまった世界が舞台となっており、そこに住んでる音を立てずに生き延びる一家の攻防がストーリーとなっています。
『ジョン・クラシンスキー〈父親 リー役・監督〉』
監督・脚本・総指揮・主演マルチな才能を持っており、映画やドラマに人気の俳優になります。
『エミリー・ブラント〈母親 イヴリン役〉』
『プラダを着た悪魔』や『メリーポピンズ』などに出演し、数々の賞を受賞している女優です。
『ミリセント・シモンズ〈娘 リーガン役〉』
今回耳の聞こえない少女を演じてたノアですが、実際に聴覚障害を持っているようです。
手話によるコミュニケーションのリアルな演技に注目です。
『ノア・ジュープ〈息子 マーカス役〉』
2015年から子役として活動を始め、彼がブレイクするきっかけとなった作品がこの映画。

出典:https://eiga-board.com/
左から 『イヴリン』『リー』『マーカス』『リーガン』になります。
『起』 目に見えない ”何か” の存在
エイリアン襲来【89日目】から話が始まります。
食料や生活用品を調達するため、家族でエイリアンに襲われ潰れたスーパーにやってきます。
家族は”音”を立てないよう裸足での生活、また娘である ”リーガン” は聴覚障害を持っていることからみんな手話でコミュニケーションを取っていました。
この時、娘”リーガン”と息子”マーカス”の間にには ”ボー” という男の子がいました。
”ボー”はお店のロケットのオモチャに興味を持ってしまい、持ち帰ろうと手にします。
それを見た父親”リー”は血相を変えて取り上げ、ゆっくりと音の出ないよう電池を抜きその場に置き店を出ます。
それを可哀そうと思った”リーガン”は誰も見ていない隙に電池を入れ”ボー”に預けるのでした。
帰り道の林道に差し掛かったとこで、家族は後方で絶望的な状況を目の当たりにします。
”ボー”の持っているオモチャが音を出して動いていることに気が付きます。
すぐさま ”リー” は駆け出し、”ボー” を助けようとしますが間一髪でエイリアンに襲われてしまいました。
家族は絶望に暮れ、また”リーガン”はこの一件で自身を責めるようになりました。
『承』 全世界の生存者
それから時が立ち、エイリアン襲来から【472日目】
世界では被害が拡大し生存者の望みも徐々に薄れつつあります。
そんな中 ”イヴリン” は妊娠しており、出産間近という状況から話は始まります。

掲示板には『この状況で!?』という意見が数多くあげられていましたが、それは自由です(笑)
食料を調達しに出かける ”リー” と ”マーカス”
そんな中 ”リーガン” はずっと過去の ”ボー” の死をトラウマに感じており、一人で ”ボー” が襲われた場所へと出かけてしまいます。
そして、残された出産間近の ”リーガン” の元にエイリアンが現れたのです。
『転』 侵入
帰ってきた ”リー” はすぐさま異変に気が付き ”イヴァン” を探します。
浴槽で見つけた ”イヴァン” の腕には赤ちゃんが抱かれて居ました。
恐怖と痛みに耐え抜き、無事出産をしたようです。母強しです。
その頃 ”マーカス” は、エイリアンを遠ざける為に家から離れた場所の緊急用打ち上げ花火を点火しに1人で向かいます。
無事に打ち上げることに成功し、その花火を見た ”リーガン” は急いで家へと帰る途中で ”マーカス” と会います。
しかしそこで、エイリアンと遭遇してしまい貯蔵用のサイロへと逃げ込みますが追ってきたエイリアンが侵入してきます。
襲われ絶体絶命だと思われた時、”リー” が作ってくれた補聴器からノイズ音が発生します。
その音を聞いたエイリアンは暴れ出し、サイロの壁を破って逃げていきました。
しかしそれでもまだ、エイリアンの猛攻は続きます。
次に車内に逃げ込んだ ”リーガン” と ”マーカス” をエイリアンが襲います。
そこで父親である ”リー” はエイリアンの気を引く為に声を出し、犠牲になって子供達を助けました。

この時『お前を愛してる。ずっと変わらずに愛してる。』
このセリフを子供たちに手話でメッセージを送った後に、大声を出し襲われて殺されました。
このシーンが私は非常に胸アツでした。
家族の愛を感じることの出来るシーンでしたね。
『結』 ”音” には ”音”
失意の中 ”イヴリン” と再会した子供たち。
3人は地下室に逃げ込むも、エイリアンと遭遇してしまう。
”マーカス” は産まれたばかりの弟を抱え隠れます。
音によって居場所を特定しようと近づくエイリアンに、”イヴリン” は銃を向けて構えます。
そこで ”リーガン” は前に貯蔵サイロで襲われた時のことを思い出します。
ゆっくりと補聴器を拡声器に近づけた途端、エイリアンは豹変し苦しみ出しました。
ここでエイリアンの弱点が超音波だということに気が付きます。
その隙を突いて、”イヴリン” は構えてた銃でとどめを刺しました。
だが、その銃声を聞きつけて四方八方からエイリアンが向かってくる様子が外のカメラによって捉えられ室内のモニターに映し出さされます。
”リーガン” は冷静に拡声器の音量をMAXにし、”イヴリン” は銃を構え直します。
しかしこの時の表情は、恐怖ではなく少し微笑んでいるようにも見えました。
ここでエンドロールが流れ映画は終わりになります。
弱点が分かった以上、殺された ”リー” や ”ボー” の仇と言わんばかりにやる気に満ちた表情の様に感じました。

出典:https://www.machikado-creative.jp/
映画にとって『会話』とは最も重要な情報源ではないでしょうか。
その一つを遮断することで、他とはまた違った異質な映像となっている映画でした。
ホラー映画の割にそこまでグロシーンは多い訳ではなく(独断です)、どちらかというと家族愛の詰まった話のような感じがしました。
続編も出ている現在も人気のホラー映画『クワイエット・プレイス』に興味のある方は是非ご覧になってはいかがでしょうか。
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